普通小豆と大納言


  小豆は日本で農耕文化が始まったころからの作物の一つといわれています。
米と一緒に炊いて、慶弔時に欠かせない赤飯、また餡の原料など、日本人の生活に
溶け込んでいます。世界中で日本人に特に好まれる豆として、特異な存在です。

小豆は吉凶問わず、常とは異なったハレの日の食べ物に使われることも多く、
年中行事の中で小豆が最も多く使われるのは正月で、小正月に小豆粥を食べる風習は
ほぼ全国的に見られます。

また吸水性が悪いため、煮たときに皮が破けやすいので、関東の一部では皮が割れずらい
ササゲマメをつかって赤飯を作る地域もあります。

小豆の中でも特に大粒な特定品種群を「大納言」と呼び、普通小豆品種とは区分されています。
その名前の由来は、大粒なだけではなく、煮たときに皮が破れる「腹われ」が生じずらい
ところから、切腹のない公卿の官位である「大納言」と名付けられたといわれています。
大納言より小さいため、「中納言」、「小納言」と名付けられた品種もあります。

関東の一部では、この「腹われ」が切腹に結びつくことを嫌い、赤飯を炊くときに
皮が割れずらいササゲマメを使う地域もあります。

北海道の大納言小豆の流通規格は、原則として粒度5.5mm以上です。
百粒重で「大納言(17g以上)」と「普通小豆(17g未満)」に分けるのが普通です。
それ以下の粒度の子実については、大納言小豆とは別に(普通小豆よりも)廉価で流通されます。
普通小豆に属する品種でも、年次・産地により大納言規格を満たす場合があります。
しかし、「大納言」は品種群の名前なので、違う品種の小豆が大納言小豆として
出荷されることはありません。

大納言銘柄は主に「甘納豆」「赤飯」などに、普通小豆は「餡」に使われることが多いです。
  普通小豆と大納言