にんじんの品種
 
にんじんには西洋系のにんじんと、東洋系のにんじんがあります。
現在のアフガニスタン地域で栽培化されたにんじんが、東へ分布を広げたのが東洋系、
西へ分布を広げたのが西洋系へと分化したとされています。
日本へはまず、東洋系のにんじんが中国から導入され、
明治になってから西洋系にんじんが導入されました。
現在日本で栽培されている多くはヨーロッパ系ですが、日本で品種改良が進み、
日本の風土や気候に適したものが栽培されています。

北海道では、次のような品種が栽培されています。
                     
  向陽2号    
   北海道では最もメジャーな品種で、市場性は安定している。
草勢が強く肥大性が良く、晩抽・早太りで、良質・多収性に富んだ
春夏作兼用の5寸にんじんで、夏から秋取りに適する。根の形は型の張りが
あって、尻部まで良く太る。根割れが少なく、揃いは極めてよい。
根色は美しい鮮紅色で、肉色、しん色のいずれも濃紅色で優れ、市場性は高い。
5~6月に播種し、栽培すると、根長18cm前後、根重200g前後になる。
適応作型は広く、極めて作付割合が高い。
 
               
  ベーター312   
   根色・肉色ともに濃鮮紅色で、肌が極めて滑らかで良好である。
肉色はしんのリングもなく、しん色も赤くそろい高品質になる。
根長は17~18cm前後、形はほぼ円筒形でやや肩張りで非常にそろいが良く、
多収となる。青果用、加工用として幅広く利用できる。裂根や作業による割れが 少ないが、表皮が軟らかいことからやや傷みやすい。
機能性成分であるカロチン含量が高いとされており、その特徴を生かした
市場開拓が期待できる。北海道における現在の作付面積は少ないが、
すきま市場を狙うことができる。
比較的土壌を選ばず、春まき・夏まき栽培が可能な肥大の早い中早生種。
 
               
  トロフィー   
   加工用多収品種。通常の生食用品種と比べると2倍以上の収量が得られる。
生育日数は生食用品種より長く、播種から収穫まで約5カ月かかる。
5月中播種して、10月上・中旬~11月上旬に収穫する。
根長は25から30cmの長円筒形になり、尻詰まりが良い。保存性が良く、
長期間にわたり加工に供することができる。黒葉枯病に強い品種とされている。
肌はつやのある鮮紅色、しんの色つきも良く見栄えが良いので、
加工工場でサイコロ状などにして加工して製品化するのに適する。