ぶどう中のレスベラトロール
 
  レスベラトロールとは、ぶどうなどの植物に見出されるフィトアレキシンの一種です。
フィトアレキシンとは、植物がカビなどに汚染されると、自分を守るために作る
抗菌物質のことです。
レスベラトロール以外にもさまざまなフィトアレキシンがあります。

ぶどう樹体で最も存在量の多い部位は葉、次に果皮に多く、種子にも存在しますが
果実のパルプにはほとんど存在しません。

レスベラトロールにはLDLコレステロール酸化の阻害、血小板凝集抑制、血栓予防作用、
さらにマウスの実験では皮膚がんなどの抑制効果、抗炎症効果、寿命延長効果なども
報告されています。
  ぶどう中のレスべラトロール
 
  ワイン中の主なレスベラトロールはトランス型といわれる形ですが、その異性体であるシス型、
配糖体のピセイド(パイシード)、二量体のビニフェリンなども存在します。
ピセイドは腸内で容易に分解され、レスベラトロールになります。

ワインの中にはレスベラトロールよりも多くのピセイドを含むものもあり、リスベラトロールの
有効濃度を考えるときには、異性体、配糖体などの含量も考慮する必要があります。
  ぶどう中のレスべラトール類
 
  レスベラトロールは果皮に多く存在することから、果皮とともに醸造する赤ワインのほうが
果汁から作られる白ワインよりも含有量が高いです。
白ワインにおける含量は0.12ppm、赤ワインでは1.04pmmの報告もあります。

日本で栽培されるぶどうから醸造されたワイン中のレスベラトロール含量を調べた報告では、
品種的にはピノ・ノワールに多く、メルロー、ツバイゲルトレーベが続きます。