カテキン
英名 Catechin
カテキン
C15H14O6
290.271
154-23-4
9064
   
抗酸化作用
抗菌作用(マイコプラズマ18)、大腸菌O15725)、MRSA15))
細胞 癌の発現及び広がりを抑制(ヒト卵巣癌細胞株)21)
動物 脳梗塞治療(ラット)放射線障害軽減化(マウス)1)
抗糖尿病(遺伝的2型糖尿病KK-Ayマウス)22)
食物性脂肪吸収抑制(ラット)23)
抗膵癌(緑茶エキス ハムスター)24)
ヒト 血清総コレステロール値低下(茶カテキンとして)3)
血中酸化LDL減少4)
高血圧予防4)
すい臓がんの発症リスクが低減(カテキン類として)5)
体重、脂肪低減、内臓脂肪減少(カテキン飲料、茶カテキンとして)6) 7) 11)
食後中性脂肪値、コレステロール値上昇抑制(カテキン飲料として)8) 9) 10)
口臭抑制、歯肉炎抑制(茶エキスとして)12) 13)
口内炎の発症率低下(緑茶として)14)
ブドウ球菌、MRSA除菌(カテキン製剤吸入)15)
皮膚のグラム陰性桿菌数現象(カテキン製剤清拭)16)
うがいによるインフルエンザ予防効果17)
紫外線誘発色素沈着予防効果(緑茶エキス配合石鹸)19)
シミ、くすみ、クマの改善(緑茶エキス配合石鹸、クリーム)20)
   
緑茶
   
試験管内及び動物実験において、カテキン(特にエピガロカテキンガレート:EGCg)は抗酸化作用、ラジカル消去、突然変異抑制作用、発がん抑制作用、抗腫瘍作用、転移抑制作用を持つことが報告されている。2)
試験管内および動物実験では、カテキン類による血圧降下作用、脳梗塞予防効果、血糖上昇抑制効果などが報告されている。2)

茶など茶類に含まれる苦み・渋みの成分であるポリフェノール類で、主にエピガロカテキンガレート(epigallocatechin gallate:EGCg)、エピカテキン(epicatechin)、エピカテキンガレート(epicatechin gallate)、カテキン(catechin)を総称してカテキンと呼ぶことが多い。各々抗酸化性を有しており、試験管内試験ではEGCGが最も強力な抗酸化活性を示す。
独立行政法人 国立栄養・健康研究所 素材情報データベースより
   
1)放射線医学総合研究所年報 平成13年度
2)茶の機能:生体機能の新たな可能性、学会出版センター
3)茶カテキン197.4mgを含む飲料を1日2本(朝・夕食時)、12週間摂取させたところ、男性では、8週目以降より血清総コレステロール値が低下したという報告がある(2005139542) Journal of Clinical Biochemistry and Nutrition. 2003; 33(3):101-11
4)健康な女性14名を対象としたプラセボ比較試験において、食事を1,800kcal/日に調整し、カフェイン150mg/日、茶エタノール抽出物 375mg/日(エピガロカテキンガレート270mg/日を含む)を含有する緑茶抽出物製品を5週間摂取させたところ、上腕動脈拡張期血管径、流量依存性拡張が増加し、血中酸化LDL、抗酸化LDL IgM抗体の減少がみられたという予備的な報告がある。
PMID:18689551
5)喫煙習慣のある27,111名の男性(50-69歳)を対象としたコホート研究(約16.1年追跡、フィンランドで20mg/日のβ-カロテンと 50mg/日のビタミンEを含むサプリメントを投与したATBC研究)において、サプリメントを摂取していなかった対照群においてのみ、食事からの総フラボノイド、フラボノール類(ケンフェロール、ケルセチン)、カテキン類(カテキン、エピカテキン)の摂取量が多いと、すい臓がんの発症リスクが低減することを示唆した報告がある。
PMID:18349272
6)日本肥満学会の判定基準で肥満1-2度(BMI25-35kg/m2)の成人226名(20-65歳)(試験群107名)を 対象としたランダム化二重盲検並行試験において、539.7mgのカテキンを含んだ飲料を1日1本、12週間摂取させたところ、体重、体脂肪、ウエスト周 囲径、ヒップ周囲径が減少したという報告がある(2005254988)。Progress in Medicine. 2005; 25(7)1945-57
7)日本肥満学会基準で普通体重から肥満(1度)に属する健康女性43名(22-53歳)(試験群21名)を対象とした二重盲検比較試験において、アルコール量のみ制限して、茶カテキンを562mg含む飲料を8週間摂取させたところ、BMI≧22.0の8名においてのみ、CT撮影による内臓脂肪面積が減少したという予備的な報告がある。(2003038204) 栄養-評価と治療. 2002; 19(3):365-76
8)空腹時中性脂肪値120-250mg/dLの高脂血症患者47名(平均年齢42歳)を対象とした二重盲検クロスオーバー試験において、カテキンを 215.3mg含む飲料を摂取させ、脂肪負荷試験(市販のバター20gとスライスパン70gを使用)を行ったところ、食後中性脂肪値、レムナント様リポ蛋白コレステロール値(RLP-C)の上昇が抑制されたという報告がある。(2005204817) 栄養-評価と治療. 2005; 22(2):207-12
9)健常成人男性12名(平均38.9±2.1歳)を対象としたクロスオーバー試験において、脂肪負荷食(食パン50gとバター30g)と緑茶300mL (カテキン類1.2±0.2g、EGCg 43.4%、EGC 38.7%)を同時摂取させたところ、血漿中性脂肪値とカイロミクロンTG値の増加が抑制されたという報告がある。(2004127571) 日本未病システム学会雑誌. 2004; 9(2):320-3
10)BMIが24-30kg/m2の男性43名(30-62歳)(試験群20名)と閉経後女性37名(43-65歳)(試験群 19名)の80名を対象とした二重盲検試験において、カテキンを588mg含む飲料を12週間摂取させたところ、体重の低下、脂肪の低減が見られたという 報告がある。(2003087072) Progress in Medicine. 2002; 22(9):2189-203
11)健康な成人男性12名(26±2歳)を対象としたcounter-balancedクロスオーバープラセボ比較試験において、EGCG 366±5mgを含む緑茶抽出物を摂取し、翌日に60%最大酸素摂取量(VO2max)の強度で自転車こぎを行ったところ、脂質酸化率の増加、総エネルギー消費量に対する脂質酸化の寄与率の増加が認められたという報告がある。PMID:18326618
12)健常成人42名(22-48歳)を対象とした二重盲検試験において、7日間、歯ブラシおよびその他清掃器具の使用を中止し、茶カテキン1.0%含有含漱剤10mLで1日3回食後に30秒間、洗口させたところ、口臭が抑制されたという報告がある。(1996066571) 日本歯周病学会会誌. 1995; 37(2):412-21
13)45名(15-25歳)を対象に、10日間、歯ブラシおよびその他清掃器具の使用を中止し、茶エキス(カテキン)1.2%含有洗口剤10mLで1日3回 食後に20秒間、洗口させたところ、プラーク増加と歯肉炎の抑制傾向が認められたという報告がある。(1996066571) 日本歯周病学会会誌. 1995; 37(2):412-21
14)化学療法を開始した患者13名に、1日に20個の緑茶アイスボール(緑茶3gを約80℃の湯90mLで約60秒間浸出したもの、カテキン0.1g含有)を口腔内に含ませたところ、副作用である口内炎の発症率が低かったという報告がある。(2005130107) 看護の研究. 2003; 34:159-61
15)ブドウ球菌MRSA陽性患者51名に、カテキン製剤(市販品)吸入療法を行ったところ、対象期間に除菌できたのは23名、陰性化するのに要したのは平均 24日、28日以上継続しても、それ以上の除菌は行えなかったという症例報告がある(2003179188)(2002164860)。(2003179188) Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists. 2003; 39(1):45-8
(2002164860) Journal of Japanese Society of Hospital Pharmacists. 2002; 38(4):441-3
16)出生体重2,000g以下の低体重児46名(試験群29名)を対象に、カテキン製剤(エピガロカテキンガレート30%、エピガロカテキン21%、エピカテキンガレート9%、エピカテキン7%含有)の0.2-1.0%溶液を用いて皮膚の清拭を行ったところ、前後で皮膚から検出されたグラム陰性桿菌数が減少したという報告がある。(1998129785) 周産期医学. 1998; 28(2):249-51
17)紅茶エキスのうがいによるインフルエンザ予防効果
Author:岩田雅史(昭和大学 医 細菌), 戸田眞佐子, 中山幹男, 他
Source:感染症学雑誌(0387‐5911)71巻6号 Page487-494(1997.06)
ヒトにおいて、緑茶に含まれるカテキン類やその他の成分は体内に侵入した細菌やウィルスの感染や増殖を防ぐ
PMID: 9248263
18)茶およびカテキンのマイコプラズマに対する抗菌・殺菌作用
Author:帖佐浩(昭和大学 細菌), 戸田真佐子, 大久保幸枝, 他
Source:感染症学雑誌(0387-5911)66巻5号 Page606-611(1992.05)
PMID: 1402093
19)緑茶エキス配合石鹸の肌ダメージおよび紫外線誘発色素沈着予防効果
Author:杉田俊郎(南青山ガーデンクリニック), 齋藤弘, 中山由美子, 高田あかね
Source:新薬と臨床(0559-8672)57巻12号 Page2103-2113(2008.12)
色素沈着予防効果
20)緑茶エキス配合石鹸およびクリームの肌改善効果
Author:齋藤弘(旭クリエート・バリュー), 海老原淑子, 中山由美子, 高田あかね
Source:新薬と臨床(0559-8672)57巻3号 Page389-397,399-402(2008.03)
シミ、くすみ、クマの改善
21)リジン,プロリン,アルギニン,アスコルビン酸,緑茶エキスによるヒト卵巣癌細胞株SK-OV-3における基質メタロプロテイナーゼ-2の分泌及び浸潤の抑制(Inhibition of matrix metalloproteinase-2 secretion and invasion by human ovarian cancer cell line SK-OV-3 with lysine, proline, arginine, ascorbic acid and green tea extract)(
Author:RoomiM.Waheed(米国), IvanovVadim, KalinovskyTatiana, NiedzwieckiAleksandra, RathMatthias
Source:The Journal of Obstetrics and Gynaecology Research(1341-8076)32巻2号 Page148-154(2006.04)
PMID: 16594917
緑茶エキスは癌の発現及び広がりを抑制することが示された
22)遺伝的2型糖尿病マウスにおける緑茶(Thea sinensis L.)の抗糖尿病活性(Antidiabetic Activity of Green Tea (Thea sinensis L.) in Genetically Type 2 Diabetic Mice) Author:MiuraToshihiro(鈴鹿医療科学技術大学), KoikeTomoko, IshidaTorao
Source:Journal of Health Science(1344-9702)51巻6号 Page708-710(2005.12)
KK-Ayマウスに対する緑茶の抗糖尿病活性
23)ラットの食後高トリグリセリド血症に対する,ガロイル基を持つ茶カテキンの用量依存的抑制(Dose- Dependent Suppression of Tea Catechins with a Galloyl Moiety on Postprandial Hypertriglyceridemia in Rats) Author:SuzukiYuko(伊藤園中央研究所), UnnoTomonori, KobayashiMakoto, NozawaAyumu, SagesakaYuko, KakudaTakami
Source:Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry(0916-8451)69巻7号 Page1288-1291(2005.07)
PMID: 16041132
没食子酸基を持つ茶カテキンが食物性脂肪吸収を抑制する有望な物質であることの示唆
24)膵癌を抑制する化学物質の検討
Author:大阪市勤務医師会膵疾患研究班
Source:大阪市勤務医師会研究年報(0289-4521)26号 Page193-197(1998.03)
緑茶エキス BOP誘発ハムスター膵癌
25)緑茶エキスの殺菌効果と大腸菌O157:H7の細胞膜損傷(Bactericidal Action of Green Tea Extract and Damage to the Membrane of Escherichia coli O157:H7) Author:Hara-KudoYukiko(国立感染症研究所), OkuboTsutomu, TanakaShin, ChuDjong-Chi, JunejaLekh Raj, SaitoNoriko, Sugita-KonishiYoshiko
Source:Biocontrol Science(1342-4815)6巻1号 Page57-61(2001.03)
大腸菌O157除菌